武富士110番
大手貸金業者株式会社武富士が9月28日に会社更生法適用申請を行いました。
武富士は業界最大手ですから,顧客も,また,いわゆる過払債権者も多く,同社の経営破綻によって影響を受ける方が多数おられるはずです。
滋賀県司法書士会で,下記のとおり,緊急の電話相談を行うことになりました。
記
10月2日(土),3日(日) 時間は両日とも午前10時~午後5時
相談電話番号 077-525-1093,077-527-5545,077-527-5576
です。
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大手貸金業者株式会社武富士が9月28日に会社更生法適用申請を行いました。
武富士は業界最大手ですから,顧客も,また,いわゆる過払債権者も多く,同社の経営破綻によって影響を受ける方が多数おられるはずです。
滋賀県司法書士会で,下記のとおり,緊急の電話相談を行うことになりました。
記
10月2日(土),3日(日) 時間は両日とも午前10時~午後5時
相談電話番号 077-525-1093,077-527-5545,077-527-5576
です。
9月25-26日,京都府の北部,丹後半島に旅行しました。
天橋立を通って,伊根町の舟屋で1泊し,また天橋立に寄って帰りました。(写真を別掲)
旅のテーマは,「舟屋に泊る」(by さわりん(妻))です。
舟屋というのは,舟のガレージみたいなものですから,基本は漁師さんのところということになりますが,宿屋さんも何軒かあります。宿のご主人や女将さんが亡くなられたりして,廃業したところもあり,宿屋さんもだんだんと少なくなっていっているようです。
今回は子連れの旅でしたので,大人のみという条件の宿屋さんには泊ることができず,伊根町の観光協会に紹介してもらった,「えびすや」さんに泊りました。
えびすやさんは,以前は料理も出していたのですが,女将さんが亡くなって,ご主人一人になってしまったので,素泊まりのみです。大人1名5000円という料金でした。
平成5年のNHKの朝ドラ「ええにょぼ」は伊根町が舞台です。また,映画「男はつらいよ」の撮影が伊根町でされたこともあります。ほかにもドラマの舞台になっているようで,かつては「えびすや」さんにも有名な方が泊られたようで,たくさん色紙がかざってありました。
女将さんがおられない今は,「探偵ナイトスクープ」で謂う「パラダイス」な感じ。女の人の目が行き届くというのは貴重ですね。
宿の客は私らだけだったので,舟屋の2階の,海が見渡せる部屋に泊めてもらいました。近辺の舟屋やかもめが見える朝の風景はなかなかよかったです。
舟屋のある岸辺から海を覗くと,底まで透けて見えました。きれいですねー。泳いでいる魚も見えます。
海上タクシー「亀島丸」に乗せてもらって,船長の山田さんに伊根湾を案内していただきました。
舟屋というのは海に面して建物が建っているわけですが,そういうものは伊根以外にはないようです。伊根には独特の条件があります。
一つは,波がとても穏やかなこと。日本海に面した海岸は北向きのところが多く,北向きの海岸では北風に吹かれて波が高くなります。ところが,伊根湾の入り口は南向きになっていて,北風の影響をあまり受けません。湾の入り口には「青島」という島があり,これも天然の防波堤になっています。伊根の海はとてもとても波が穏やかなのです。
もう一つは,潮の干満の差があまりないことです。伊根では,1年を通して,干満の差が50センチぐらいしかなく,そのため,海から舟屋への舟の出入りが可能なのだということです。
以上のうんちくは,全て亀島丸の船長の山田さんからの受け売りです。
山田さんのご主人も奥さんもとても親切な方でした。海上タクシー「亀島丸」,お薦めです!
宿屋さんも廃業していくとか,高齢化が進んでいるようで,なんだか寂しいというかもったいないというか。
伊根では,何年かに一度7月ごろに,海のお祭りがあるそうです。一度観てみたいものです。
今晩は十五夜で中秋の名月です。
昨日の夜のこと。
十五夜の月見を楽しみにしていましたが,天気予報を調べると雨か曇りかという様子。残念だなーと窓から空を見上げると,そこにはとてもきれいなお月様がありました。
深夜0時を過ぎていましたが,さわりん(妻)が,十五夜の月見ができないなら今から月見をしようと言い出しました。
さわりんはせっせと玉子焼きを作り始め,私はベランダにペコちゃんシート(レジャーシート)を敷きました。
ベランダに出て,月を見ながら二人で「カンパーイ」。まん丸ではないですが,きれいな月です。
しかし…,暫くすると何だか足のあたりが痒くなってきました。「あー,すごい痒い。」家の外ではすぐさま蚊の絶好のターゲットになってしまったようです。15分としないうちに退散。「痒い痒い」と言いながら寝ました。
今どき,ノーガードで外でくつろぐのは無理なようです。
ドラマ「ホタルノヒカリ」では,いつも縁側でビールを飲んでいましたが,あれはほんとに夢物語ですよね。
またまた,しょーもない話でした。
TV番組「とくダネ」ネタです。
自転車の事故についての特集がありました。
近年自転車の事故が増加しているということで,自転車が歩行者に衝突して歩行者が死亡したりケガをしたりした事故のケースが紹介されていました。
自転車の場合,損害賠償保険に加入しているということはほとんどないというのが現状でしょう。自転車にぶつかって歩行者が損害を蒙っても,賠償もしてもらえないということにもなります。
番組では,歩行者にケガをさせた自転車運転者が,賠償金の支払いに耐えられずに自己破産をしてしまい,被害者は賠償金も受け取ることができなかったという例が紹介されていました。
現在の破産法では,「破産者が故意又は重大な過失により加えた人の生命又は身体を害する不法行為に基づく損害賠償請求権」については免責されない(破産法253条1項3号)ということになっていますから,果たして番組で紹介されたケースで,支払いを受けられなくなるかどうかは微妙だなと,少々ツッコミを入れたくなりました。
それはともかく,加害者に資力がなければ,実際上,賠償を受けることもできません。これはやはり困ったことですね。
以前,自転車対自動車の物損の裁判の代理人になったことがあります。
私は自転車の方の代理人ですが,損害賠償請求をされた被告のほうでした。自動車のほうはいわゆる高級車でしたので損害額も大きく,自転車のほうの損害額(自転車の運転者にケガはありませんでした)とは比較になりませんでした。
自動車の運転者は,「自転車のほうがぶつかってきた」と言うし,こちらのほうは,「自動車のほうがぶつかってきた」という認識です。
強者,弱者ということでいえば,この場合自転車のほうが圧倒的に弱者なんですが,自動車のほうが損害大ということになります(責任問題はともかく)。
この裁判の時には,自転車って本当に護られてないなーと思い,保険が必要だなと思いました。
対人身ということになると,もっと賠償額が大きくなってきます。しかも,保険というのは,加入している者を護るというだけでなく,被害の相手方を護るためのものでもあります。
自転車運転者の保険加入,本気で考えたほうがよさそうです。
私,近畿司法書士会連合会のADR運営委員会にいると前に書きました。
ADRってなんや?っていうのは,敢えてということでもないですが,未だほとんど紹介しておりません。おいおいご紹介してまいります。
さて,滋賀県司法書士会には,調停センター(愛称「和(なごみ)」)というのがあります。「ADR」っていうのは,「裁判外紛争解決手続」っていうことで,この「和」はそのADR機関ということになります。
http://www.moj.go.jp/ADR/jigyousya/ninsyou0026.html
イメージは,前に「対話調停記事」で紹介したものに近いですが,「和」は,法務省の認証を受けています。
140万円以下の民事紛争という範囲に限られていますので,少々窮屈ではあります。
私,5月に京都司法書士会から滋賀県司法書士会に移りましたが,転入して以来,「和」の「調停手続実施者」(つまり調停人さん)への登録をめざしており,未だ道半ばです。
「和」の「調停手続実施者」になるには,所定の研修単位の取得が要件となっています。
「理論研修」,「実技研修」各4単位,「法令研修」,「事務担当者研修」各2単位,合計12単位です。ただし,1単位というのは1時間ということですので,12時間の研修ということですね。
私ら司法書士は,登記やら法律やらを扱うのが主な仕事で,司法書士の資格試験もそういう知識が習得できているかということをテストされます。
しかし,「調停」ということになると,それとは違うことが必要になる(と考えている)わけですね。感情的になったりしている人たちの間に立って,話し合いで解決しようということですから,対立を煽るようなことになっちゃいけません。話し合いを円滑に進める技術というものもあります。
この,話し合いを円滑に進める技術っていうのは,別に法律家に特殊に求められるものではありません。調停も,法律家に限らず,だれがやったっていいという面があると思います。
ともあれ,通常の司法書士業務と違うことが求められるので,前述の各研修の受講が「和」の「調停手続実施者」の必須要件となっています。12時間の研修で万全かといえば,そういうことではないんですが,一定の基準を設けないわけにもいきませんのでね。
滋賀会に転入してからこっち,「和」の研修会には足しげく通い,9月11日に全部で12単位を取得しました。
「よーし,これで登録や!」と思って,事務局に「登録の申請書を送ってください。」とメールをしました。が,よく取得した単位を見てみると,「実技研修」が8単位あって「理論研修」の単位がない。「ありゃ,これは未だダメかも。」と思っていたら,事務局から,「未だ足りてません。」っていう電話。
ああ。あと4単位です。
しょうもない話なんですが。
万歩計ってなんだか不思議です。
この間,母親が,「前に銀行でもらったやつ」と言って,万歩計を出してきたので,初期設定をしました。その時,「万歩計って,歩数をどうやって数えるんやろ?」と不思議に思いました。
やはり,振動を感知しているんだと思うんですが,手で振ってみても歩数が増えるわけではないようです。手に持って歩いてもどうも感知しないような。しかし,手にぶら下げて歩いたり,ポケットに入れて歩くと感知する。
何が違うんでしょうね?
携帯電話に歩数計測機能のついているものもあります。やはり振動を感知しているのでしょうか?
とてもしょうもないことなんですが,なんだか不思議です。
仕事関係の話。といってもあまり一般的な話ではないですが。
社会福祉法人の代表者を選んだときの登記の添付書類の話です。
社会福祉法人の代表者を選んだら,法務局でその旨の登記を行います。その時,その申請が真実のものであることを示すため,その証明となる書類を一緒に提出します。
社会福祉法人の代表者の選任方法は定款に定められているはずですので,それにそって選任がされたことを示す書類が必要なわけです。
例えば,定款で「理事の互選により選任する」としている場合ですと,理事の過半数にあたる者が賛成をしていることを示す書類が必要になります。
この書類ですが,理事の過半数にあたる人が賛成していることがわかればよいわけですから,理事の過半数にあたる人が「この内容に間違いない」と署名や捺印をした書類があればそれでOKとなります。
従来の実務では,代表者を選任した旨が書かれた理事会議事録をこの書類に充てるという取扱いも認められてきました。定款で「議事録には議事録署名人を○名選んで署名をする」という規定をおいていれば,理事会議事録には必ずしも理事の過半数の署名や捺印はされません。しかし,定款に定められた手続きにのっとった適式な書面であれば,それでOKとされてきたものです。
これが,この5月に,大阪法務局から司法書士会宛に,やはり理事の過半数の署名または捺印のある書面にしてほしいとの通知がありました。社会福祉法人には「理事会」という機関をおくことにはなっていないから,理事会議事録というのは正式な文書とはいえないというのがその理由です。
これに対して,近畿司法書士会連合会のほうから,大阪法務局の当該の登記官に,実際上は理事の過半数の署名や捺印のある書面を用意するのは難しく,実務上全国的に定着した慣行を,すぐさま,大阪法務局管内だけで取扱いを変更するのは無理があると申し入れをしました。
これについての大阪法務局首席登記官からの回答が9月1日に出されました。
従来どおりでよいとのことです。
要するに変更なしということで,わざわざここで書くことでもなかったかな?
昨日,司法書士相談センター事業推進委員会の会議出席のため,東京に出張しました。
最近さわりん(妻)はたいがい弁当を作ってくれるので,昨日も弁当を持って出かけました。
新幹線の中で,弁当を食べようと思ったところ,「あ,しまった。箸がない。」
いつもは事務所に置いてある箸を使っているので,こういう失敗をしてしまいます。
性格上,割り箸だけ貰ってくるということのできない私は,特に食べたくもないサラダをコンビニで買って割り箸を手に入れ,会議の前にそそくさとお弁当をいただきました。
いわゆる「マイ箸」,私の場合は,こういううっかりを防ぐために,携帯の必要がありそうです。
ところで,環境保護のための「マイ箸」ですが,「果たして環境保護につながるのか?」という疑問を抱いておりました。
もう何年も前になりますが,割り箸は環境破壊ではないという意見を耳にしたからです。つまり,割り箸は間伐材から作られていて,いわば廃品の利用であるし,割り箸を購入することで林業を保護することができる,という意見です。
私にとっては説得力がありましたので,爾来私は「マイ箸」には否定的でした。
それでも「マイ箸」派は私の周りにも根強くあるように思いましたので,「どうなんだろ?」と,お手軽ではありますが,グーグル検索(いわゆるググる)をしてみました。
真偽については全く責任が持てませんが,どうも割り箸事情はここ数年で大きく変わっているようですね。
国内の間伐材で作られているものはわずかとなり,9割が中国からの輸入になっているらしいです。えー!そんなことになっているのか!と驚きました。
単純に割り箸をやめれば事が解決するわけではないとは思いますが,さしあたり,私も「マイ箸」派でいこうと思います。
箸持ってないとさわりんの弁当食べられないしね。
新聞ネタが多いですが。
9月8日付朝日新聞の記事
英国のNGOが「2010年に温室効果ガスを10%削減しよう」という運動「10・10(テン・テン)」を昨年から始め,これが広がっているらしい。
そこで,「10・10が提案する簡単な10の行動」というのが紹介されていました。
①自動車の運転速度を落とす。週1回は徒歩や自転車,公共交通機関を利用
②冬は暖房の温度設定を1度下げる
③古い電球や冷蔵庫を省エネ型に
④短距離の旅は飛行機より列車で
⑤旬の果実や野菜を食べる。週1回は肉を控える
⑥モノを買うなら長持ちする品を
⑦地元の産物を買う
⑧ゴミを減らしてリサイクルを
⑨風呂よりシャワー。水道の蛇口はしっかり閉めて節水を
⑩家族や友人と一緒にいる時間を増やす
※10・10仏事務局の環境NGOグッドプラネットによる
とのことです。
本当にそれが温室効果ガスの削減になるのか,どの程度の効果があるのか,それは私もよくわかりません。
「風呂よりシャワー」って,ほんまかいなって思います。
しかし,わかりやすいということは言えますね。行動の指針として使えそうです。
かくいう私,今年5月まで通っていた京都の事務所の通勤手段は,初めは自動車でした。この2年ばかりは,電車通勤に変えました。そんで,守山に事務所を移って,通勤のための移動が短くなりましたので,ちょっとは貢献してるかな。
ところが,旅行は,子どももいることもあって,また,コストの面からも,自動車での移動がほとんどです。
1000円や無料の高速って,温室効果ガス削減に逆行してない?でも,1000円高速,無料高速は,家計にはありがたい。ムムム。
とりあえず,週1回は徒歩や自転車での通勤というのをやってみましょうかね。
今日,停電がありました。午後8時から9時ぐらいまで,約1時間の停電です。今時こんな長時間の停電って珍しいですよね。
家は三宅団地っていう,30年ぐらい前に開発された住宅地なんですが,そこの区画の一部がこの長時間の停電となったのでした。
外国では停電は当たり前なんて話も聞きますが,日本の電力の安定供給力というのはすごいですね。原発で賄われていると思うと能天気でもいられませんが。
ともかく,そういう,電気が供給されて当たり前という生活に慣れてしまったなあと思います。
停電というのは非日常なので,そういう非日常が楽しくもあるのですが,うちの場合,電気がないとほとんどの機能が停止してしまいます。
災害の時にはラジオなどといいますが,うちにはラジオもありません。非日常を楽しめるような生活じゃないですね。
一番気がかりなのは冷蔵庫でした。暑い中,食べ物が腐ってしまったり,冷凍食品が使い物にならなくなったら悲惨だなと。
冷蔵庫の保温のために,扉を開けることもできず,ああ,ビールも飲めない。
ずっと昔,子どもの頃(35年ぐらい前),星新一の短編小説で読んだことがありました。全て電化された快適な生活で,真冬でも薄着で過ごせる生活,ところが突然の停電で,快適な生活に慣れた住人は何もできず,寒さに凍え死んでしまう。
そういう生活に近付いているのかも。
ところで,停電となった一画に,なぜか一軒だけ明りの燈る家が…。太陽光発電の家でした。太陽光発電の家っていいよね。ちょっと結論が間違ってる?
朝日新聞の奈良版に掲載されました。
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000171009060001
私,近畿司法書士会連合会ADR運営委員会にいるのです。
記事になると嬉しいものですね。
朝,TVの「特ダネ」で紹介してました。
中国で「謝罪代行サービス」というビジネスが起こっているそうです。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0831&f=national_0831_093.shtml
サービスの内容は,調停に近いようですね。
中国人は,文化として謝罪が苦手だということで,こういうサービスになるようです。
文化の違いというか,面白いものですね。
「ペルテ スパーツィオ」というのは,守山市にある結婚式場です。
http://www.perte-spazio.com/wedding/perte11.html (宣伝したいわけじゃないですが)
5周年のイベントが守山市民ホールでありました。
私は別にここと何の関係もないんですが,このイベントにひな(次女)がダンス教室の一員でアトラクションに呼ばれていたので,それを観に行きました。会場に行くまでひなが何に出演するのかわからんまま行ったんですが。
イベントには,5年間の間にペルテ スパーツィオで結婚式を挙げたカップルが招待されていました。小さい子ども連れの人が多いです。
私は,面白いことをやるもんだなと思いました。「面白いこと」というより「妙なこと」というほうが近いですね。
結婚式場というサービスは,よく考えると,リピーターというのは想定できないサービスです。これまで結婚式を挙げたお客さんというのは,他の人を紹介してくれるということはあっても(それは非常に大きいことかもしれませんが),今後の直接の利用者とはならないはずです。ステークホルダー(利害関係者)とも言い得ないかもしれません。
そういう人たちを招待して,どういう意味があるのかな?という意味での,「面白いこと」です。
イベントが始まって暫くして,退職したスタッフの方々が登壇した時に,少し了解できたような気がしました。
登壇した元スタッフの方たちは,会場に来たお客さんと,懐かしそうに挨拶を交わしていました。その時に,このペルテ スパーツィオでの仕事が,人の人生の大切な思い出のページを飾るものだということが感じ取れました。
お客さんと一緒に,人生の大きな節目の思い出を紡いでいます。そのことに誇りを持っています。そういうメッセージが伝わりました。
何より,そういう気持ちをスタッフの方々が新鮮な思いで自覚できる。今回のイベントにはとういう意味がありそうでした。
ひなの出番が終わって,私は早々に会場を出ましたが,なかなか感心しながら帰ってきました。
8月30日の朝日新聞に,ハーバード大学のマイケル・サンデル教授が8月25日に東京大学で行った特別講義の模様を報じる記事がありました。約1000人が参加して,ディスカッションを行う模様を,臨場感あふれる文章で伝えていて,私も大変興味を持ちました。
サンデル教授は,ハーバード大学で政治哲学を教えており,justice(正義)についての講義を30年近く行っているそうです。その講義は,「ハーバード白熱教室」と呼ばれ,ハーバード大学で大変な人気のある講義で,今年4月からNHKでも大学での講義の模様が放映されました(私は残念ながら観ていませんが)。
「何が正義か?何が公正か?」という問題はとても興味深いと思います。「イチローの高い年俸はフェアか?」など,立てられる設問はとても興味を引きます。
また,サンデル教授の講義の人気の理由は,その講義の進め方にあるようです。一方的なレクチャーではなく,参加者との対話によって進められます。そのプロセスの中で,参加者は,共に考え,新たな考えを生み出していくようです。
私は,この記事がとても面白かったので,家に帰ってさわりん(妻)に,「これ,面白いよ。」って,読んでもらいました。さわりんもちょっと面白いと思ったらしく,「こどもたちとディスカッションをしてみよう」と言い出しました。
中学生の2人の娘(もえ,ひな)が招集され,その場で,正義についてのディスカッションをすることになりました。
「漂流ボートでの殺人は許されるか」「19世紀の英国での話をしよう。難破船の船長と乗組員3人が漂流した。雑用係の少年が衰弱している。食料がなくなり,船長は『誰かを食べよう』と提案した。船長は少年を殺し,3人は彼の血と肉で命をつないだ。3人は救助されたが,帰国後に逮捕された。 みなさんが裁判官なら,この場面で少年を殺すことは道徳的に許されると判断するだろうか。」というテーマ
もえ・ひな: えー!食べるのー!いやや。
私: でも食べへんかったら自分が死んでしまうんやで。
もえ・ひな: 少年が死んでたらしょうがないけど,殺すのはあかんのちゃう?
私: 自分が死んでしまうんやで。
もえ: そやな。4人いて,その少年が死ぬことで3人が生き残るんやったら,そのほうがいいんちゃう。
私: そういう考え方はあるね。「最大多数の最大幸福」という。幸福の合計が多いほうがより良いという考え方ね。
ひな: やっぱり殺すのはあかんやろ。
さわりん: 正当防衛はないの?自分が殺されそうになったらそのまま殺される?
ひな: それは,相手が襲ってきてるからやん。相手が何も悪くないのに殺したらあかんやろ。
私: ひなは,相手が悪くないのに,こちらの都合で殺すというのはあかんっていうことなんやね。でも,自分も死んじゃうよ。
ひな: それでもあかんわ。少年がかわいそうやん。
もえ: 船長が勝手に決めるっていうのはあかんのちゃうかな。自分から「私を食べて」っていうならいいけど。
私: 4人の間で,だれか1人が犠牲になるということについては合意してたらどう?
さわりん: 選び方の問題ね。
私: どう選ぶのが公正か?っていうこと。くじ引きはどう?
さわりん: くじ引きやと,戦力にならない人が残って,結局全員死んでしまうかも。
私: 多数決っていうのは?
さわりん: 多数決やったら,衰弱してる少年を犠牲にすることになっちゃうんじゃない?それがわかってたら少年は多数決っていう決め方に同意せえへんと思うわ。
私: 政治は多数決だけどね…
とか。
子ども達も少しは知的な刺激を受けたらしく,「もっと問題ないの?」とか言ってました。
わが子ながら,意外によく考えているのに感心しました。
朝、大阪簡裁で所用があり、帰りにJR大阪駅から新快速に乗りました。
発車間際で先頭車両に乗ったら、運転席 のロールスクリーンが上がっていて、運転席や前方の景色がよく見えました。
運転士が女の人でもあり、もの珍しかったので、運転席から前の様子を見入ってしまいました。
運転席の計器やスイッチ、なかなか複雑そうに見えます。速度計を見つけて、見ていると、最高で時速125キロぐらいでした。結構速く走っているんですね。
右上に予定通過時間を書いた表が留めてあり、運転士さんはその表を指差して現在位置を確認しています。
決められた時間通りに運行させるというのは、見ているだけで緊張しますね。
前からみていると、線路の保守をしているおじさんたちや、駅で電車を迎える駅員さんの姿もよく見えました。
改めて、電車が、たくさんの命を乗せており、いろいろな人に支えられているということを感じました。
京都駅でロールスクリーンが下ろされてしまったのでそこまでておしまいでしたが、なかなか貴重な体験でした。
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