伊根の舟屋
9月25-26日,京都府の北部,丹後半島に旅行しました。
天橋立を通って,伊根町の舟屋で1泊し,また天橋立に寄って帰りました。(写真を別掲)
旅のテーマは,「舟屋に泊る」(by さわりん(妻))です。
舟屋というのは,舟のガレージみたいなものですから,基本は漁師さんのところということになりますが,宿屋さんも何軒かあります。宿のご主人や女将さんが亡くなられたりして,廃業したところもあり,宿屋さんもだんだんと少なくなっていっているようです。
今回は子連れの旅でしたので,大人のみという条件の宿屋さんには泊ることができず,伊根町の観光協会に紹介してもらった,「えびすや」さんに泊りました。
えびすやさんは,以前は料理も出していたのですが,女将さんが亡くなって,ご主人一人になってしまったので,素泊まりのみです。大人1名5000円という料金でした。
平成5年のNHKの朝ドラ「ええにょぼ」は伊根町が舞台です。また,映画「男はつらいよ」の撮影が伊根町でされたこともあります。ほかにもドラマの舞台になっているようで,かつては「えびすや」さんにも有名な方が泊られたようで,たくさん色紙がかざってありました。
女将さんがおられない今は,「探偵ナイトスクープ」で謂う「パラダイス」な感じ。女の人の目が行き届くというのは貴重ですね。
宿の客は私らだけだったので,舟屋の2階の,海が見渡せる部屋に泊めてもらいました。近辺の舟屋やかもめが見える朝の風景はなかなかよかったです。
舟屋のある岸辺から海を覗くと,底まで透けて見えました。きれいですねー。泳いでいる魚も見えます。
海上タクシー「亀島丸」に乗せてもらって,船長の山田さんに伊根湾を案内していただきました。
舟屋というのは海に面して建物が建っているわけですが,そういうものは伊根以外にはないようです。伊根には独特の条件があります。
一つは,波がとても穏やかなこと。日本海に面した海岸は北向きのところが多く,北向きの海岸では北風に吹かれて波が高くなります。ところが,伊根湾の入り口は南向きになっていて,北風の影響をあまり受けません。湾の入り口には「青島」という島があり,これも天然の防波堤になっています。伊根の海はとてもとても波が穏やかなのです。
もう一つは,潮の干満の差があまりないことです。伊根では,1年を通して,干満の差が50センチぐらいしかなく,そのため,海から舟屋への舟の出入りが可能なのだということです。
以上のうんちくは,全て亀島丸の船長の山田さんからの受け売りです。
山田さんのご主人も奥さんもとても親切な方でした。海上タクシー「亀島丸」,お薦めです!
宿屋さんも廃業していくとか,高齢化が進んでいるようで,なんだか寂しいというかもったいないというか。
伊根では,何年かに一度7月ごろに,海のお祭りがあるそうです。一度観てみたいものです。
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