近司連 中級トレーニング
12月10-11日と,近畿司法書士会連合会の調停トレーニング中級編に参加しました。講師は,入江秀晃さんです。
以下,私の全くのメモなので,読み手は想定しておりません。悪しからず。
・今日のねらい このトレーニングでの目標を,各自が設定する作業を,かなり時間をかけてやった。これだけ時間をかけると,目的意識を持続できそうだ。また,各人の問題意識のありかたが見えて,刺激になる。
私は,どうもニーズ(インタレスト)を聴き取れていないなーと最近思っているので,それを「意識して聴き取る」と設定した。できたかというと,あまりそういう場面がなかったことともあって,どうかな?というところ。もう少しこの意識は持続することにしよう。
・ADR概論では,戦前の,穂積重遠などが,両当事者のニーズに基づく自主解決を志向していたことを聞いて,とても新鮮だった。二弁の仲裁のルーツもその流れにあるらしい。これも新鮮な話であった。
・調停RP1 新潟の関川さん作によるロールシートらしい。振り返ると,センシティブな部分があってなかなか難しい事案だなと思う。
・課題の特定 抽象のハシゴという捉え方を教わった。具体的なもの⇔抽象的なものを行き来して,課題を設定する。なるほどねという感じ。
・民間の立場 調停を受けるか受けないか。設例を出してみて,と言われた。これは宿題。
・応諾要請RP 要請を受ける役をした。かなり気持ちが動いたので,「わかりました。行きます。」と言えばよかった。タイミングを逃してしまった。
一般的には耳障りの良い言葉でも,当事者からすると,これは言って欲しくないという言葉があるのだなと思った。なるべく関係を持ちたくないと思っているのに,「良好な関係を築いては」などと言われると,引いてしまうな。
・模擬事例検討会 前回の入江さんのトレーニングでも行ったが,この方法論は面白い。検討事例を出した方は,「自分が枠組みにとらわれていたということに気付いた。」と感想を言っておられた。
・調停RP2 成り行きで,調停人役をすることになった。悪い話の流れではなかったと思うが,振り返りで,片方の当事者役の方から,反論したいようなことが十分に言えなかったことと,少し疎外感を感じたということをフィードバックしていただいた。
調停人と相手方がシンクロしてしまったというか,相手方のほうが盛り上がってきてしまって,申立人さんが取り残された感じになったというような状態だった。
「いい感じになった」とか「冷めてるな」という空気感というのは,結構感じるんだなと思った。冷めてる片方を暖めなくては,と思っているところで時間切れ。私としては名残惜しかった。
相手方さんの話を聴いている時間が少し長いなという自覚はあったが,これをどうコントロールするのがいいのか,難しい。
「反論したいと思ったことが言えなくて…」というのは,ひょっとしたらあるのかも。それをどう掬うかというのも課題だな。
以上,独り言で失礼。
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