コンビニ交付証明書
住民票とか印鑑証明書がコンビニでとれるという自治体がだんだんに増えてきているということで,このコンビニ交付証明書についての研修会が19日にありました。
住民票とか印鑑証明書というのは法務局によく提出する書類ですので,われわれにも非常に影響があります。幸か不幸か,私は未だ登記申請でこれにお目にかかったことはないのですが,早晩目にすることになりそうです。
今までの,役所の窓口で発行されるそうした証明書とコンビニで発行されるこの証明書の何が違うかというと,
まず,使っている紙は,役所の窓口のものは専用の用紙ですが,コンビニ発行のものは普通のコピー用紙だということです。
専用用紙だと,コピーした時に「複写」とかいう文字が鮮明に出て,本物かどうかがすぐわかるようですが,コンビニ発行証明書ではそれが鮮明には出ないようです。
それで,コンビニ発行証明書では,赤外線を当てると文字が浮かび上がるという仕掛けがされているらしいです。
そのため,司法書士のたしなみとしては,この赤外線を当てる機械を持つことが必要ということになりそうです。やれやれ。
あと,コンビニ発行証明書では,裏面にスクランブル画像というのが印刷されていて,これをスキャンしてあるサイトで解像すると,表面と同じ情報が現れることになっており,これで表面に変造が施されていないかどうかわかるという仕組みになっているらしいです。
私も,昨日事務所でやってみました。
やれ,ファイルの名前が違うだの,縦横が反対だのと,解析サイトにさんざんイチャモンをつけられて,なんとか解析画像にたどり着きました。
なるほど,表面と同じものが,少し小さいサイズで印刷できます。
しかし,変造というのは何もコンビニ発行証明書に限ったことではなく,他の証明書でも同じ事なので,コンビニ発行証明書でことさら変造防止ということが言われるのは少々奇異な感じがします。
どちらかというと,テクノロジーを誇示しているという感じかな。
いっそ,役所の窓口で発行する証明書にも,スクランブル画像をつければいいんじゃないのと思います。
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