研修会二つ
10月18日,午前と午後に司法書士会の研修会がありました。
午前中は,神戸学院大学講師の九十九綾子先生による「ソリューション・フォーカスト・アプローチの基礎」,午後は,大阪ファミリー相談室の千葉正胤先生による「家事事件と民間調停」でした。
2つの研修会の感想をいっぺんに書くのは乱暴ですが,ちょこちょことメモ書きをしときます。
「ソリューション・フォーカスト・アプローチ」って,私も研修会を企画する側(リーガルサポートの研修担当として企画しました)でありながら,あまりよくわかっていませんで,まさに「基礎」を教わりました。
九十九先生,声なのか話し方なのか,直接胸に届くような感じがして心地よかったです。
「相談に来られる人はたいてい『なんとかしてくれるだろう』という(依存的な)気持ちで来られると思うんですが,解決に向かっていくことがその人に見えるようにする,というのがソリューション・フォーカスト・アプローチなんです。傾聴してその人を受容していくというのは,そのプロセスと言えます。」というような説明をされました(合ってるかな?)。私にはこの説明が一番わかりやすかったように思います。
ソリューション・フォーカスト・アプローチの肝は,
・望ましい未来を描写する
・うまくいった過去を認知する
・既に存在する強みを肯定的に評価する
・役に立つことをもっとする
ということだそうです。
「最近,何かちょっと良かったことはありましたか?」というインタビュー
最大の賞賛は,「どうやってできたの?」と聞くこと
という2つは非常に印象に残りました。
午後からの,「家事事件と民事調停」では,大阪ファミリー相談室で行っている,離婚後の面会交流支援と,離婚協議等における同席・対話調停についてのお話を伺いました。
千葉先生は,元家庭裁判所調査官ということで,「法律的なことは苦手で,どちらかというと人の心理や子どもの成長ということが関心事です。」とおっしゃっていました。なるほど,調査官さんというのはそういうものなのかと,新鮮に感じました。
同席・対話調停人養成のために開かれたある「調停人養成講座」に参加して,コンテンツの交渉術で評価型と変わらないのではないかという感想で,民事事件には役に立つかもしれないが,家事事件に携わる者としては割り切れない思いを持ったとのことでした。
どちらかというと私のスタンスは「民事事件」にあるので,少しカルチャーショックを受けました。
研修会終了後に千葉先生を囲んでお話をしましたが,当事者の主体性を重んじるというお話が何度か出て参りました。
午前の研修も午後の研修も,この点で共通しているなーと,奇縁を感じました。
« 江戸川区役所さん、それは違うんじゃない? | トップページ | プレミアムナイト »
「ADR」カテゴリの記事
- 3年半ぶり(2021.03.22)
- コンソーシアム(2017.09.29)
- コーチング(2016.08.02)
- モンク先生(2015.07.01)
- 相談員さんとのディスカッション(2015.02.15)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
Its like you read my mind! You seem to know so much about this, like you wrote the book in it or something. I think that you could do with a few pics to drive the message home a little bit, but other than that, this is great blog. An excellent read. I will certainly be back. fdcdbgkefebd
投稿: Johnk865 | 2014年10月27日 (月) 02時37分
I was looking through some of your blog posts on this internet site and I conceive this web site is rattling informative ! Keep on posting . akaekbdadcad
投稿: Johnb367 | 2014年11月14日 (金) 21時47分