3年半ぶり
前回の記事が2017年9月だったので、3年半ぶりの記事ということになります。
たまには書こうと思って書きます。
昨日は、大阪大学中之島センターで、近畿司法書士会連合会のADR部門の研究会がありました。
だいたい毎月ありますが、ここのところZOOMばかりで、久々にリアルの会合でした。
中之島センター、4月から工事に入るらしく、しばらくは来ることがなさそうです。
研究会で、「調停にかかわる人にも役立つ メディエーション入門」(監修:和田仁孝 著者:一般社団法人メディエーターズ 安藤信明 田中圭子 発行所:株式会社弘文堂)をテーマの一つに取り上げています。
トランスフォーマティブ(変容型)と呼ばれるメディエーションのスタイルを取り上げて、その理論やスキルを解説している、日本には他に類書のない本だと思います。
研究会の仁木さん(大阪大学教授)に拠ると、トランスフォーマティブは、アメリカでの、問題解決型(プロブレムソルビング)のメディエーションから派生したもので、その問題解決型のメディエーションが個的な利害という視点に立っていることに対して、関係的な立場、コミュニケーションの回復ということを志向して作られてきたものだということでした。
確かに、そう言われてみると、メディエーション(問題解決型の)で理想とされるWIN-WIN(=双方にとって利益のある)解決も、それぞれの利益ということですし、物質的な利益ということが暗黙の内に前提になっているようにも思えます。
トランスフォーマティブ・モデル(変容型)というのは特に新しい言葉ではなかったのですが、そこにある含意をとても新鮮に感じました。
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