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朝の風景

  • 稲刈り2012
    みゆが子ども園に通っていた頃の,登園路の朝の風景。 田んぼの間の道を通って,四季のうつろいが感じられました。

事務所周辺の風景

  • お花屋さん?
    事務所の周辺,元町あたりの風景。

2013.07.13箱館山ゆり園

  • ゴンドラ(下り)
    高島市の箱館山にあるゆり園に行きました。 麓からゴンドラに乗って山頂に。斜面の傾斜が急で結構怖いです。 ゆり園は,一面のゆりの花とキッズランドのコラボ。 ものすごい数のゆりに感動する大人とキッズランドを楽しむ子ども。なかなかよくできたバランスですね。 結構楽しめました。 山の上はやはり涼しいですし,避暑にはよいですね。

2012.12.02坂本ケーブル

  • 延暦寺駅から浜大津方面を望む
    「坂本ケーブルに乗って紅葉を見る」というテーマで,さわりん(妻)とみゆ(6歳)と3人で出かけました。 大津市の坂本から比叡山を登る「坂本ケーブル」。さわりんも私も初めて乗りました。日本で最長のケーブルカーだそうです。 元々は比叡山の紅葉を見ようということだったんですが,遅くなってしまって,比叡山は紅葉ではなく少し雪がついていました。 麓の日吉大社で紅葉も見られて,満足。

2012.11.10陽なた村フェスタ

  • 桂 紅雀
    石田町の陽なた村の秋のフェスタ。東洋ビルホームさんからご案内があり,今年もお邪魔しました。

2012.08.26総合防災訓練

  • ヘリコプター3
    守山市の総合防災訓練が,小津小学校で行われた。 小津学区の自治会が避難訓練に参加して,小津小学校に集合。 うちの家族は,私が自治会の消防隊員にあたっていたり,中学生に参加要請があったりで,一家5人が参加することになった。 ところが,全員寝坊で,自治会の避難場所への集合時刻に遅刻。あたたた。 小津小学校への移動には間に合ったので,一緒に歩き。遠足のようでちょっと楽しい。 小津小には,消防車やら,災害時の作業車やらが集結。ヘリコプターも出動して,壮観だった。

2012.07.27熱気球

  • 気球を見上げる
    結婚8年は「ゴム婚式」というそうでして,さわりん(妻)が,その記念に気球に乗りたいと言って,なにやらいろいろ調べていましたが,意外に近場,草津市の烏丸半島で乗れることを発見したらしいです。 http://www.kanko-kusatsu.com/event/1319 期間限定で,早朝から。今年は今日が開始の日です。 結婚記念日には未だ早いですが,この機会を逃すまじということで,朝5時から家族5人で出掛けました。 会場には5時15分ごろ到着して,2人目の受付。いい感じです。 開始の6時まで,並びながら気球が準備されるのを見て,始まるとすぐに呼ばれて青い気球に乗せてもらいました。 上に上っている時間は短いもので,上って降りてくるだけですのでちょっとあっけない。 しかし,間近に気球が見れたことは,面白い体験でした。 今日はその後,みゆ(5歳)はこども園,私は仕事。朝活ですな。

2012.04.28都をどり

  • 緑が美しい
    京都の祇園,甲部歌舞練場に,都をどりを観に行きました。 最初で,たぶん最後ですね。 恥ずかしながら,上演中は少々居眠りをしてしまいました。 芸妓さん(?舞妓さん?)の発表会という感じでしょうか。絵とか書とかのお稽古事の作品なんかも展示してあって,そういう初々しさを楽しむ会ということなのかなと思いました。 例えて言うと,伝統芸版のAKB48ですね。順序は逆ですけれども。 着物のご婦人を何人も伴った,いかにも“大物”風の方も拝見し,ここならではの雰囲気を楽しませていただきました。

2012.04.01グルメサーカス

  • うさぎ
    竜王のドラゴンハットであった,「グルメサーカス」に出かけました。 全国のご当地グルメの屋台が出店して,この日は「横浜銀蝿」のライブがあるということでしたが,私もさわりんもそれには特に興味なし。ちょっとお出かけという感じです。 ドラゴンハットは,器としてはいいですね。雨が降っても大丈夫ですし,この日はちょっと寒かったですが,風除けもあって体感温度も大分違うと思いますし。 「グルメサーカス」自体はどういうコンセプトなのかよくわかりませんでしたが,みゆ(5歳)は陶芸体験を楽しんでいたようです。

2012.01.02初詣

  • 帰るぞー!
    みゆ(5歳)となお(4歳)(姪)を連れて,さわりん(妻)と小津神社まで初詣。 寒い中,2キロほどの距離を歩いててくてくと。 少し雨がぱらつく中,小津神社に到着してお参り。 パンを食べてエネルギーを補給して。歩いて帰るぞ。オー! しかし,帰り道の途中で雨が多くなってきて,おばあちゃん(さわりんの母)の車に回収されてしまいました。 小さい遠足。

2011.12.23もりやまいち

  • 富士宮焼きそば
    「もりやまいち」「100円商店街」がありました。 もえ(14歳)ひな(14歳)の学校でも屋台を出していて,もえ,ひなも午後の店番をすることになっていたので,見物に行きました。 霙が降る天気で,コンディションは良くない。あまり長居はできませんでした。 もえ,ひなは,夕方に帰ってきて,「疲れたー。」 おつかれさまでした。

2011.12.07大津港

  • アーカスと琵琶湖ホテル
    大津司調会館(司法書士会と土地家屋調査士会が一つの建物に入っている)で会議があり,始まるまでに少し待ち時間ができてしまったので,近くの大津港まで散歩しました。

2011.11.20支部旅行

  • 清洲城から伊吹山方面
    滋賀県司法書士会草津支部の日帰りバス旅行で,名古屋まで行きました。 さわりん(妻)とみゆ(5歳)はお出かけ中,もえ(14歳)とひな(14歳)は,期末試験前でさわりんから自粛命令が出て,うちの家族は私一人でした。 こうきくんとみくちゃんの2歳の子どもちゃん2人が参加したので,私は子どもちゃんたちを構って楽しんでいました。みくちゃんに「おにいさん」とか呼ばれて,これはちょっと気恥ずかしかった。 リニア・鉄道館 → 南極観測船ふじ → 清洲城 というルートです。 リニア・鉄道館は,マニアには堪らないんだろうけど,私はどう楽しんだらいいの?という感じ。しかし,鉄道史は文化史でもあるので,こういう記録を遺していくことは必要なんだろうと思います。 南極観測船ふじでは,ガイドさんに案内をしてもらっていろいろ教わりました。 不覚だったのは,ドラマの「南極大陸」に出てくる船だと思ってしまっていたこと。あれは,宗谷でした。 ちなみに,宗谷は“耐氷船”で,その後のふじは“砕氷船”だそうです。ふじは,氷に対して,前進後退を繰り返して,氷を砕いて進むということで,その前進後退の回数は,1回の航海で平均1800回に及んだそうです。 清洲城は,平成の時代に作られた天主閣(なぜか“主”なんです)ということで,大河ドラマの歴代の衣装が展示されたりしていました。 私としては,「清洲」という場所が分ったということで勉強になりました。

2011.11.6知恩院

  • 三条大橋
    京都に行く用事があり,知恩院に寄ってみました。 さわりん(妻)は,知恩院の七不思議みたいなのを調べて行きましたが,工事中のところが多くよくは見られなかったようです。

2011.09.10-11白浜

  • かき氷
    おねーね(さわりん(妻)の妹)一家との旅行です。 私のところが,私,さわりん,もえ(14歳),ひな(14歳),みゆ(4歳)の5人,おねーねのところが4人,合計9人の大人数です。 台風12号で,この白浜のあたりも相当な雨風があったと思います。行き帰りにも何台か自衛隊の災害派遣車両に出会いました。 両日とも晴天で,暑かったですね。天気のせいもあると思いますが,白浜は,南国ムードという感じで,リゾートだなーと思いました。

2011.08.21近江八幡てんびん祭り

  • THINKステージ
    ひな(14歳)が通うダンススタジオのステージがあるというので,さわりん(妻),みゆ(4歳)と観に行きました。 近江八幡の市役所の前の通りを歩行者天国にして,なかなかの賑わい。 守山の夏祭りよりエリアが広いのか,比較的混雑は少なく,過ごしやすい感じでした。

2011.06.26震災復興支援イベント

  • ゆるキャラ
    大阪,ツイン21で,近畿司法書士会連合会主催による,東日本大震災の復興を支援するイベントがありました。 私は,まあひやかしに立ち寄ったという程度でして,さわりん(妻)とみゆ(4歳)と三人で1時間ほど会場をうろうろしました。 復興の支援に貢献したといえば,福島のお酒を一つ買ったぐらいですが,賑やかしということで。 企画・運営されたみなさま,おつかれさまでした。

2011.0612小谷城址

  • ステージ前に哀愁漂う人影
    滋賀県人ですので,今年,やはりここは行っておかねばと思っておりました。 梅雨の晴れ間ともえ(14歳)ひな(14歳)の部活の合間を縫って,1000円高速で向かいました。 下調べほとんどなし。とりあえず行ってみようといういい加減な見物。 下から本丸跡まで,歩いて小1時間ということで,ちょっとした山登りですね。 本丸からさらに大嶽山の頂上まで続きますが,本丸跡までで目標達成ということで下山しました。 下山して,博覧会場で休憩して,何とはなしに,「歴ドラ隊」のステージを観てしまいました。 女の人ばかりの,宝塚風。藤丸君(男役),すっかり役にはまっている感じ。 「プリキュアショーの勝ちやね。」とさわりん評。 それなりに楽しめました。

2011.05.28讃岐

  • 加美代飴 開けると
    「高松で讃岐うどんが食べてみたい」と,さわりん(妻)がここ何年か言っておりました。 この週末,ふいに「行ってみようか」ということになり,家族で日帰りドライブに出掛けました。 目的は,讃岐うどんのハシゴをすることと,こんぴらさんで五人百姓の飴を買うこと。 明石海峡大橋→鳴門大橋→わら家(屋島)で「たらいうどん」食→こんぴらさん→セルフうどん(玉吉)で「温玉ぶっかけ」と「醤油うどん」食→帰途 四国高松まで日帰り。今時の高速道路はすごいですね。

2011.01.30なばなの里

  • おまけ
    三重県長島のなばなの里に行きました。 ウインターイルミネーションというのがされていて,去年のうちに前売り券を買ったものの,なかなか行く機会がなかったのでした。 新名神高速というのができて,守山から長島のあたりは本当に近くなりました。 なばなの里のイルミネーション,なかなか美しいものでした。 でも,寒かったー。

2010.11.25-28北海道

  • B個室上部寝台
    旅のテーマは「トワイライトエクスプレスに泊る」です。 ゴージャスでしょう? さわりん(妻)が,寝台車に乗りたい,トワイライトエクスプレスに乗りたい,と言って,格安のツアーを探してきたので,みゆ(4歳)と同行しました。 伊丹空港→新千歳空港→小樽(泊)→旭山動物園→札幌(泊)→トワイライトエクスプレス(泊)→京都 という行程でした。 みゆを連れての初めての3人旅。ぐずったりしないか少し不安がありましたが,楽しく旅を満喫しました。 今頃のシーズンの北海道は,ちょっと中途半端な,オフシーズンという感じ。トワイライトエクスプレスも少し空席がありました。おかげで快適でした。

2010.10.30-31和歌山

  • 和歌山城から
    10月30,31日にJR和歌山駅前でADRの研修会があり,ついでに家族で車に乗っての一泊旅行にしました。 10月30日朝は,台風14号が紀伊半島の沖合を通過中。台風による天候の悪化を心配しながら出掛けましたが,なぜか30日は雨も降らず比較的穏やかな天気でした。台風が通過した後の31日のほうが雨降りで,妙なものでした。

2010.09.25-26天橋立・伊根

  • 股覗き(ビューランド)
    さわりん(妻)とみゆ(3歳),それからおねーねー(さわりんの妹)一家と旅行に行きました。 「舟屋に泊る」がテーマでした。舟屋というのは,舟の倉庫のようなものですが,これは京都府の伊根町独特のものです。 伊根町の行きと帰りに天橋立に寄って観光しました。さすがにいい景色ですね。

2011.08.23伏見桃山城

  • 五七の桐
    伏見簡易裁判所に行って,その後の予定の関係で空き時間ができたので,近くの伏見桃山城址に行ってみました。 大河ドラマ「江」を観て触発されて観に行ったのですが,少々うらぶれた感じでしたね。残念ながら。 その昔(といっても昭和の話です)には桃山キャッスルランドといいう遊園地があって,私も小さい頃に来たはずです(写真がありました)。今は無くなってしまって。 さびしいね。

2010.09.23和歌山

  • ようこそ和歌山へ
    和歌山県司法書士会館で,近畿司法書士会連合会ADR運営委員会主催のトレーニング(研修会)を行いました。その時の写真。

ADR

2021年3月22日 (月)

3年半ぶり

前回の記事が2017年9月だったので、3年半ぶりの記事ということになります。
たまには書こうと思って書きます。

昨日は、大阪大学中之島センターで、近畿司法書士会連合会のADR部門の研究会がありました。
だいたい毎月ありますが、ここのところZOOMばかりで、久々にリアルの会合でした。
中之島センター、4月から工事に入るらしく、しばらくは来ることがなさそうです。

研究会で、「調停にかかわる人にも役立つ メディエーション入門」(監修:和田仁孝 著者:一般社団法人メディエーターズ 安藤信明 田中圭子 発行所:株式会社弘文堂)をテーマの一つに取り上げています。
トランスフォーマティブ(変容型)と呼ばれるメディエーションのスタイルを取り上げて、その理論やスキルを解説している、日本には他に類書のない本だと思います。

研究会の仁木さん(大阪大学教授)に拠ると、トランスフォーマティブは、アメリカでの、問題解決型(プロブレムソルビング)のメディエーションから派生したもので、その問題解決型のメディエーションが個的な利害という視点に立っていることに対して、関係的な立場、コミュニケーションの回復ということを志向して作られてきたものだということでした。
確かに、そう言われてみると、メディエーション(問題解決型の)で理想とされるWIN-WIN(=双方にとって利益のある)解決も、それぞれの利益ということですし、物質的な利益ということが暗黙の内に前提になっているようにも思えます。

トランスフォーマティブ・モデル(変容型)というのは特に新しい言葉ではなかったのですが、そこにある含意をとても新鮮に感じました。

 

2017年9月29日 (金)

コンソーシアム

昨日,大阪弁護士会館で,「ADR利用推進コンソーシアム大阪」という会議があり,出席しました。

珍しく(?)法務省の主催です。
「コンソーシアム」というのは,資金の共同調達ということが原義だそうで,この会議は,法務省の認証紛争解決機関の連携強化と知見の共有を目指す試みということのようです。

今回の大阪での開催が全国初ということで,「今回が不評だとこれきりになる企画です」と司会の方が言っておられました。
なかなか面白く感じましたので,是非全国で一通りは開催してほしいと思います。

参加者は,近畿の認証紛争解決機関(出席は23機関)と,相談機関として,大阪府消費生活センター,日本司法支援センター大阪地方事務所,大阪弁護士会,それから日本ADR協会の山田文さん,法務省の方々です。
私は,滋賀県司法書士会調停センター「和」として出席しました。

「相談機関との連携」というのがメインテーマだったので,相談機関に民間ADRを知ってもらおうという集まりかと思いましたが,相談機関は全て大阪でしたので,滋賀から行く意味はあるのかと?マークで参加しました。

しかし,特に大阪府消費生活センターの方が,かなりストレートに,民間ADR機関を紹介できない理由を述べられていて,とても参考になりました。
・少額の事件が多いので有料のところは紹介しにくい。まずは無料の法律相談の紹介になる。
・調停をする場合でも,裁判所の調停を利用することが多いようだ。費用が低額であることと,裁判所の方が呼び出しに応じてもらいやすいと思えることが理由ではないか。
というようなことでした。

これに対して,民間ADRのメリットを説明するということもあるでしょうが,要は,「信用ならん」ということなんだろうなと思いました。

相談機関ということでいえば,滋賀県司法書士会は恒常的に相談事業を行っていますし,個々の会員も日常的に相談を受けています。やはりこことの信頼関係を築くことが一番重要なんだろうと再認識しました。

会議の趣旨としては,認証紛争解決機関の間での連携強化と知見の共有ということにあったようで,そう言えば私自身はそんなことは考えたことはなかったなと思いました(認証機関という括りでの連携というのは,実のところ今でもあまり興味はないのですが)。
滋賀県から出席したのは,私と土地家屋調査士会の満島さんと社会保険労務士会の後藤さんの3人で,満島さんから,「県内の機関での連携をしていきましょう」という提案があり,これはちょっと楽しみです。

2016年8月 2日 (火)

コーチング

SSCAT(定期的にミディエーションに関わる勉強会をしている,主に司法書士がメンバーの任意団体です)で,鈴木由香さんがコーチングの研修をしてくれるというので,7月31日の日曜日,京都まで出かけました。

SSCATの勉強会も,鈴木有香さんも,ついでに言えば京都の町も,随分久しぶりです(地下鉄の駅のホームと線路との間に柵ができていたりしてびっくりしました)。

コーチングというものには初めて接しました(子育てのために,『こどもの心のコーチング』という本を読んだことはありますが)。
GROWモデルというのを教わりました。G:目標設定,R:現状確認,O:選択肢の創出,リソース確認,W:意思確認 ということだそうです。

傾聴が基本だということで,カウンセリングと似ていますが,カウンセリングよりポジティブな指向性を持っていると言えるでしょうか。

似てると言えば,以前ナラティブ・メディエーションのジェラルド・モンクさんのお話を伺った時に,ナラティブ・メディエーションでは当事者同士による話し合いの前にそれぞれの目標設定をするというようなことを言っておられました。
GROWモデルと関係があるのかもしれませんね。

鈴木有香さんは,場の雰囲気をとても明るくしてくれて,楽しい講義をされます。
それもとても素敵なんですが,有香さんは,人を育てるということを常に念頭においておられるように思います。そういう姿勢をとても尊敬しております。

コーチング,うーん,実践してみようかなあ。

2015年7月 1日 (水)

モンク先生

昨日,6月30日,大阪大学中之島センターで,ジェラルド・モンク(Gerald Monk)先生のセミナーに参加させてもらいました。
モンク先生は,ナラティブ・ミディエーションの第一人者と言われる方です。ニュージーランドで離婚等の調停人をされて,その後サンディエゴ州立大学で医療現場での調停のトレーニングを教えておられるそうです。
早稲田大学の和田仁孝先生の関係で来日しておられて,大阪大学の仁木恒夫先生がこの日のセミナーを企画されました。それに近畿司法書士会連合会の司法書士もお誘いいただいたというわけです。

参加者は,ADRの研究者,学生,司法書士,それから医療現場での調停に携わっておられる看護師さんといった構成で,人数は大体30人ぐらいだったかと思います。

私はというと,いつものことながらまるで予習をすることなく臨んだんですけど,結構衝撃を受けました。私らが司法書士会の調停センターでしている調停(通常のミディエーション)とはスタイルが少し違うのですが,これはとても魅力的だなあと思いました。
宗旨替えしちゃうかもしれません。

モンク先生の話をごく大雑把に要約すると
全てのストーリーは文化的背景に組み込まれている。異なる期待,理解,意味・意見,知覚が対立を生む。また,対立に関連するネガティブな経験はつながりやすい。
そこで,ミディエーターは,二重観察と傾聴で,隠れた事柄を見出し,尊敬や協力をするストーリーを作っていく。
それが,ナラティブ・ミディエーションの基本的な考え方ということになると思います。

プロセスの段階は,①別々のセッション ②全員参加のセッション ③フォローアップ として設定できるということで,今回は,①のロールプレイをしていただいたようです。
この,①別々のセッション,では,主に,それぞれの当事者の希望や目標を確認するということがされます。
何が目標か,どうなっていれば成功か,そういう意識をしっかり作って②全員参加のセッションに臨むということです。
そこのところのロールプレイを見ていて,確かに何かすごくエンパワーされたように感じました。

スキルとしては,「外在化」と「問題の影響のマッピング」ということが重要だということです。
外在化というのは,
“The person is not the problem.The problem is the problem.”
ということで,人にではなく問題に目を向けるようにするということです。
「嘘つき」と言うと,相手にその性格が備わっていることになりますが,「嘘があった」と言うとそのような事実を指すことになります。そのような言い換えということですね。
「問題の影響のマッピング」というのは,…ちょっとよくわかりませんでした。

ナラティブ・ミディエーションが最も実践されている分野は医療現場だということですが,今回のロールプレイの題材は,家の修理についての事業者と消費者とのトラブルという,ごく一般的なものでした。
医療事故に限らず,一般的なトラブルであっても,ナラティブ・ミディエーションは有用ですよ。というのがムンク先生のメッセージであったかもしれません。
実際,私も,司法書士会の調停センターで扱っている事件にも有用なのではないかと思えます。

最初,別席から入るというスタイルの違いが最も大きなものではないかと思いますが,この「別々のセッション」は,「全員参加のセッション」をするための準備であるらしいということがわかりました。
こういうスタイルは良いかもしれませんねえ。
少し手間はかかるかもしれませんが。

最後に,このセミナーで最も印象に残ったこと。
「外在化」をすると当事者に冷たくされたという印象を与えるのではないか?という質問があって,それに対してモンク先生が言われたこと。
「『彼は信頼できない!』ということに対して『不信感が大きくなっているんですね』ということは冷たい印象を与えるでしょうか?語感を損なわずに人から問題を切り離すことはできます。」
いかに相手に寄り添っているか,なんだなあ。
国語力も問われる。プロの仕事だ。
 

2015年2月15日 (日)

相談員さんとのディスカッション

昨日,大阪で,近畿司法書士会連合会ADR委員会による催しがありました。

自治体や社会福祉協議会等の相談員さんを対象に,近畿司法書士会連合会の調停センター(別名「あんしんタイワーズ」)や司法書士会の調停センターの紹介をするという企画です。

中京大学の稲葉一人さんを講師にして,模擬調停のデモやディスカッションを行いました。

目論見としては,定員80人の会場を埋めたいと思っていたのですが,参加申込みをいただいた相談員さんは9人。少々計算違いではありました。

しかし,この9人の相談員さんとのこの会は,大変面白かった!

私のグループでは,CSW(コミュニティー・ソーシャル・ワーカー)の方と地域包括支援センターの方と消費者センターの相談員の方が参加しておられました。
いくつかの相談事例をめぐってディスカッションしたところ,それぞれに視点の違う意見が出ました。なるほど一口に相談員と言っても抱えている現場によって随分見方が違うのだなと実感しました。

司法書士の調停センターに期待する役割として,CSWの方が,権利擁護を必要としている高齢者とそのキーマンとなる人との意見の調整をしてもらうことはできるだろうか?と質問されました。
調停センターとしてはあまり想定していなかったケースです。
そういうニーズがあるんだなあと非常に勉強になりました。

企画,運営をしていただいた山田栄一郎さん,広報チームのみなさん,コーディネートをしていただいた稲葉先生,ロールプレイをしていただいた辻本さん,坂口さん,おつかれさまでした。ありがとうございました。

2014年11月25日 (火)

近畿司法書士会連合会ADRトレーニング

11月23日,近畿司法書士会連合会のADRトレーニングに参加しました。
4日間の日程だったんですが,家庭の用事が諸々あって,最終日の1日だけの参加となりました。
大阪大学の仁木恒夫教授を中心に,近畿司法書士会連合会の,ADR委員会とADR部門の研究会が共同してトレーニングのプログラムを作っています。今年2月に1度開催されて,今回は2度目です。

23日のプログラムは
・アイスブレイク
・DVD「アラビアのロレンス」
・ワーク「マンダラート」
・「選択肢」,「ADD UP」
・ワーク「合意書」
・ロールプレイ
等でした。

合意書を作成するワーク-問題のありそうな合意条項を直して合意書を作成するというワーク-では,グループで作成した合意書が,参加した学生さんから,「こんな合意書は読む気がしない。」という厳しい感想がありました。
司法書士的性向で,正確さを追い求めるあまり,非常に複雑な,読みづらい内容になってしまったんですね。
討論の中で,「合意書っていうのは何のために作るんだろう?」という話が出ました。
なかなか考えさせられます。
ちょっとした研究テーマになりそうです。

「ADD UP」というのは,合意書を評価する時の視点で,Appealing(魅力的である),Do-able(実行可能である),Durable(持続可能である),Understandable(理解できる),Precise(正確である)の頭文字をとったものだそうです。
しかし,前述のワークで思ったのは,「理解できる=わかりやすい」ということと「正確である」ということは二律背反的なんだなということでした。
正確性を追求すると,所謂法律文書に近づいて行っちゃうっていうことなんでしょうね。
また,その時の雰囲気を表現した「魅力的」な合意条項が,年月を経た後に,「理解できる」「正確な」ものであるかどうか。これも二律背反と言えるかもしれません。
あまり追求すると深みにはまってしまいそうですね。

ところで,今回私がこのトレーニングに参加したのには,別の目的がありました。
仁木先生が,今年の7月の仲裁・ADR法学会で報告をされた時,そこに新しいアイデアが含まれているというようなことをおっしゃっていた(ように私は聞き取った)けれども,それが何であるのかがよくわからなかったので,それを聞いてみたいと思ったのでした。
果たして,幸いに,それを聞く機会がありました。
内容は…,まだあんまり理解できていないので,今回はパスしておきます。



2014年10月21日 (火)

研修会二つ

10月18日,午前と午後に司法書士会の研修会がありました。
午前中は,神戸学院大学講師の九十九綾子先生による「ソリューション・フォーカスト・アプローチの基礎」,午後は,大阪ファミリー相談室の千葉正胤先生による「家事事件と民間調停」でした。
2つの研修会の感想をいっぺんに書くのは乱暴ですが,ちょこちょことメモ書きをしときます。

「ソリューション・フォーカスト・アプローチ」って,私も研修会を企画する側(リーガルサポートの研修担当として企画しました)でありながら,あまりよくわかっていませんで,まさに「基礎」を教わりました。
九十九先生,声なのか話し方なのか,直接胸に届くような感じがして心地よかったです。

「相談に来られる人はたいてい『なんとかしてくれるだろう』という(依存的な)気持ちで来られると思うんですが,解決に向かっていくことがその人に見えるようにする,というのがソリューション・フォーカスト・アプローチなんです。傾聴してその人を受容していくというのは,そのプロセスと言えます。」というような説明をされました(合ってるかな?)。私にはこの説明が一番わかりやすかったように思います。

ソリューション・フォーカスト・アプローチの肝は,
・望ましい未来を描写する
・うまくいった過去を認知する
・既に存在する強みを肯定的に評価する
・役に立つことをもっとする
ということだそうです。

「最近,何かちょっと良かったことはありましたか?」というインタビュー
最大の賞賛は,「どうやってできたの?」と聞くこと
という2つは非常に印象に残りました。

午後からの,「家事事件と民事調停」では,大阪ファミリー相談室で行っている,離婚後の面会交流支援と,離婚協議等における同席・対話調停についてのお話を伺いました。
千葉先生は,元家庭裁判所調査官ということで,「法律的なことは苦手で,どちらかというと人の心理や子どもの成長ということが関心事です。」とおっしゃっていました。なるほど,調査官さんというのはそういうものなのかと,新鮮に感じました。

同席・対話調停人養成のために開かれたある「調停人養成講座」に参加して,コンテンツの交渉術で評価型と変わらないのではないかという感想で,民事事件には役に立つかもしれないが,家事事件に携わる者としては割り切れない思いを持ったとのことでした。
どちらかというと私のスタンスは「民事事件」にあるので,少しカルチャーショックを受けました。

研修会終了後に千葉先生を囲んでお話をしましたが,当事者の主体性を重んじるというお話が何度か出て参りました。
午前の研修も午後の研修も,この点で共通しているなーと,奇縁を感じました。

2014年7月13日 (日)

仲裁ADR法学会

今日(正確には昨日),仲裁ADR法学会の大会があり,参加しました。

大会に毎年参加しているわけではないのですが,今年は会場が同志社大学(かつて在学しておりました)であったのと,結構お世話になっている大阪大学の仁木恒夫先生の報告があったのとで,参加してみることにしました。

しかし,学会っていうのは基本的には学者さんの集まりなので,少々場違い感があります。

近畿大学の林真貴子先生と大阪大学の仁木先生の2つの報告と,シンポジウム。

学会での報告というものが,どういうのが“良い”報告なのか私にはよくわかりません。その場に“受ける”のが必ずしも良いというわけでもないでしょうし。

仁木先生の報告は“斬新”な感じがしました。
ただ,仁木先生の示唆した,“新しさ”が何であるのかが私にはよくわかりませんでした。そこのところをもっと言っていただいたほうがよかったかな,というのが私の感想です。

2014年6月30日 (月)

アイスブレイク

6月28日(土)大阪で,岐阜大学の今村光章先生の「アイスブレイク」のワークショップに参加しました。
今村先生には,2月に滋賀県司法書士会調停センター「和(なごみ)」の研修会に来ていただいたのですが,この時参加した兵庫県会の松本さんが,近畿司法書士会連合会のADR研究会でのワークショップを再度企画してくださいました。今回がそれです。
「アイスブレイク」をしている内に,3時間があっという間に過ぎました。とても楽しい時間でした。
コミュニケ―ションには,(1)話「すら」聞かない (2)話「しか」聞かない (3)イメージを共有できる=ディープコミュニケーション がある。というお話がありました。ディープコミュニケーションについてはもう少し考えてみたいと思います。
今村先生が,新しく「アイスブレイク 出会いの仕掛け人になる」という本を出されて,たまたま居合わせたタイミングで1冊いただいてしまいました。ありがたく拝読させていただこうと思います。
ワークショップの中で思ったのは,今村先生はよく自分の人となりのようなこと(=自己開示)をよく話されるということでした。アイスブレイクを意識してそうされているようです。自己開示というのは一つのテーマだなと思いました。

ワークショップの後,参加された中国人の留学生の方とお話しをする機会がありました。
私は,中国人は文化として謝罪をしない,というのを聞いたことがありましたので,それを質問してみました(失礼な質問ですが)。
そしたら,笑いながら,「いやあ,普通に謝りますよー。」という答えでした。なーんだ。
「でも,男の人は,プライドがあるし,謝ると負けという考えもあるので,あまり謝らないかもしれません。」
「日本語の『すみません』という言葉には,謝罪の他に感謝とか別のいろいろな意味があるのに驚きました。」
ということでした。
男性には謝罪しないという傾向がある。日本語の「すみません」のように,謝罪の意味のある言葉は多用しない。というところでしょうか。
この答えも面白かったので,書き留めておきました。

2014年2月10日 (月)

近畿司法書士会連合会調停トレーニング

2月8日(土),9日(日),近畿司法書士会連合会の調停トレーニングに参加しました。

大阪大学の仁木恒夫教授と近畿司法書士会連合会ADR委員会の研修チームが作ったプログラムです。8日と9日の2日間で6時間ずつ,22日と23日のも各6時間ずつ続きがあります。

仁木先生は,先年アメリカに留学して,サンディアゴの調停センターのトレーニングプログラムを受けて来られたので,そういう経験が下敷きになっているのだと思います。また,今回は,仁木先生とADR委員会の研修チームが一緒に検討して作られた“自前のトレーニング”ということで,興味深く思いました。

2/8午前:アイスブレイク,ADR概説
  午後:グループ自己紹介,「モモ」,ポジション・感情・利益,調停RP観察,2人で絵を描く
宿題:始めの挨拶
2/9午前:アイスブレイク,調停RP
  午後:「東京物語」,調停プロセス10段階ワーク,調停RP

なんのことかわかりませんね。ここは私のメモなので,ご勘弁を。

さて,感想ですが。

調停RP(ロールプレイ)の当事者役をして,実験的に当事者(申込人と相手方)が横並びに座ってみたのが印象深いです。やってみて,何ともやはり変な感じでしたね。
今回の場合は,当事者間だけで話をして,調停人は介入しづらいという状況になりました。
当事者役としての感じは,やはり距離が近いというか,身を晒されてるようで心許ないというところでした。こういう実験は面白いです。

20人で5つのグループに分かれてRPをしましたが,私としては,グループ内での振り返りの時間がもう少し欲しかったですね。時間があれば結構有意義な振り返りができたように思ったんですがね。しかしそこはグループによっても違うでしょうし。難しいですね。

初めて調停人役をしたという方が,かなり戸惑っておられたようで,ちょっと気の毒にも思えてしまいました。それは僭越というべきかもしれませんが。
でも,例えばその方の場合であれば,「今回はこういうことをテーマにして臨んでみましょう」というように,課題を明確にして取り組んでもらったほうがよかったかもしれませんね。
今になって言えることですが。

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